【ぬか漬け】ぬか床に鰹節を入れるのはなぜ?

ぬか漬けの豆知識【実践編】

ぬか漬けに入れるかつお節の役割と入れ方についてまとめます。

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ぬか漬けに入れる「かつお節」について

ぬか床に鰹節を入れることで、
旨味がぎゅっと増すようになります。

お味噌汁を作るときに出汁をとるように、
鰹節をぬか床に入れておくだけで
鰹だしがぬか床に広がるようになります。

アンチエイジング効果のあるイノシン酸

鰹節の中にはイノシン酸と呼ばれる
旨味成分が多く含まれています。

味が濃くてギュッと旨味が詰まった、
あの美味しい成分がイノシン酸です。

イノシン酸は、もともと
人間のカラダの中で作られています。

肝臓で作られている成分なのですが、
20歳頃を境にして作られる量が激減します。

イノシン酸の量が減ってくると、
細胞の老化がスタートするようになり、
老けていってしまうようになります。

イノシン酸を十分に摂取することは、
体中の細胞にとって有益なことですし、
アンチエイジングにもつながると言われています。

ぬか床に鰹節を入れておくだけで、
イノシン酸を効率的に取り入れることができます。

鰹節だけでなく煮干しなども
一緒に入れておくと、
美味しくなりますし健康にも良いですよ。

干し椎茸をぜひ一緒に入れて!!

かつお節や煮干しをぬか床に入れるとき、
ぜひ一緒に「干し椎茸」を入れてほしいです。

生のしいたけではなくて、
干したしいたけを入れてください。

椎茸が苦手な方であっても、
ニオイや味が移ることはないので
安心してぬか床に入れてほしいです。

干し椎茸には、イノシン酸ではない
「グアニル酸」が多く含まれています。

イノシン酸とグアニル酸は、
別の旨味成分で味も異なります。

イノシン酸とグアニル酸が一緒になると、
旨味が激増すると言われているので
ぬか床に入れておくのに最適です。

 

もともと干し椎茸は、
日本では保存食品として使われていましたが、
中国ではダシを取るものとして使われていました。

旨味成分が多く含まれているので、
昔の中国ではよく使われていた食材です。

西暦1400年頃の中国の本の中には、
漢方薬として椎茸が使われていた記述もあるくらいです。

健康にも良い食べ物ですし、
旨味成分を抽出するためにも
良い食べ物だと思います。

 

実際に、鰹節だけ、煮干しだけをぬか床に入れるより、
干し椎茸を一緒に入れて漬けたほうが、
ぬか漬けが美味しくできあがると思います。

旨味が違うというか、
味に深みが出るというか、
とにかく美味しいぬか漬けになります。

ぜひ、干し椎茸を一緒に
ぬか床に入れてほしいと思います。